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園づくりの技④
【伝達と共有】「Yes,and」相づち法

2023.06.02

理想の保育の実現に不可欠なもの、それはチームワーク。
職員一人一人がよさを発揮できる園を目指して、チームづくりに役立つ“技”を梅花師匠が伝授します!

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つい口から出てしまう
「でも」に要注意!

 会議の場で意見が出ない、職員の本音がよく分からない、そんな悩みはなくって? もしかするとそれは、あなたの職場に「率直な意見を言いづらい」雰囲気があるからかも。
 人は、無意識に相手の意見を否定してしまうことがあるの。特に、自分と反対の考えや耳の痛い話については、反射的に「でも……」と言ってしまいがち。一方、「でも」と否定されると、話す方は「勇気を出して伝えても無駄」と、心のシャッターを下ろしてしまうの。それでは、自由に意見交換のできる、風通しのよい職場にはならないわね。
 そこで今回は、相手の話を肯定しながら聞くことで、意見を引き出しやすくする「Yes, and」相づち法を伝授しますわ。これは、相手の考えを否定しないよう意識しながら聞くという、いたってシンプルなもの。「いいですね(Yes)! それで (and)?」と促されると、相手は受け入れてもらえていると感じ、安心して本音を話すことができるはず。特に、現場の声を吸い上げる立場の人は、この技をぜひ身につけて!

この技は、こう使え!
“頭ごなしに否定”しない

 この技のねらいは、人の話を「肯定的なスタンスで聞く」姿勢を身につけること。ふだんの会話で反射的に「でも……」「それは違う」などと言っていないか、自分の発言に注意を向けてみましょう。そして、話を聞くときは、どんな意見であっても狷ごなしに否定”しないということを意識! すると、相手はあなたの肯定的な態度を感じて、たとえ言いにくいことであっても、本音を話しやすくなるでしょう。
 また、あなたが肯定的な聞き方をすると、周囲にもそれが伝わり、次第に、どんな意見も受け止め、肯定し合える温かな関係性が築かれていくはずよ。

こんなときにも効く
紛糾しそうな話し合いにも

 肯定的な聞き方が浸透すると、みんなが安心して話せるようになり、意見交換が活発に。「どの意見が正しいか」ではなく、「AもBもいいね、CやDという考え方もあるね」という具合に、多様な意見が出ることで、一つの物事を多面的に捉えることができるの。
 この技は、話し合いが紛糾して結論がなかなか出ないときこそ必須! 全員で肯定的な聞き方を徹底し、それぞれの意見を「全体の声」として捉え、改めて最初の問いに戻るの。すると、自分の意見にとらわれず、全員共通のゴールに向けてすべての意見が融合した状態から、身近な一歩が見つけられるのよ。

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指導:松原美里

保育コミュニケーション協会代表

保育園、児童養護施設で保育者として勤務。元認定こども園エクレス保育園部施設長。コーチング、心理学等を学び、現在は保育者の人間関係・育成・リーダーシップ・マネジメント研修を担当。

イラスト:えのきのこ

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