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保育者お悩み相談室③
【休憩時間が苦痛。沈黙が続くのも、プライベートの話をするのも苦手。】

2024.05.13

悩みをこじらせる保育者に、保育コミュニケーションのスペシャリストであるみさと先生が、3つの処方箋をお出しします!

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【お悩み③】
休憩時間が苦痛。沈黙が続くのも、プライベートの話をするのも苦手。

 4月から配属になった園は、職員が年上の方ばかり。みんな仲が良い中で、私は話が合わず、休憩時間が苦痛です。沈黙が続くのも、プライベートの話をするのもつらい……。どうすれば、ほかの職員とほどよい距離で仕事ができますか。
(相談者 あいかさん・保育歴3年・鳥取県)

【みさと先生の処方箋A】
距離が近いことの利点を知る

 すでに仲の良い人たちの輪に入るのは勇気がいりますね。職場に居場所がないようで、つらいかもしれません。職員と「友達」になる必要はないので、少し距離を縮めてみませんか。保育は一人ではできない仕事。親しくなって信頼が深まると、子どもの成長をこまめに伝え合うなどチームの連携がスムーズになります。保育のために、よりよい関係を築けるといいですね。

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【みさと先生の処方箋B】
話すのが苦手なら質問する

 会話が苦手でも、人との距離を縮めることは可能です。どんなことでもいいので、何か質問をしてみましょう。相手にきちんと関心を向けて質問すれば、質問された相手は喜んで答えてくれるはず。言葉のキャッチボールに自信がなくても、あいさつに加えて何か一つ質問を投げかけるように心がけましょう。相手も次第に心を開いてくれるはずです。

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【みさと先生の処方箋C】
共感を態度で表す

 職員が話しているときは、共感を態度で表しましょう。相手の呼吸・表情・仕草に自分も合わせる“ペーシング”を行うと、相手との一体感が生まれ、何も話さなくても自然と仲間意識が芽生えます。こうした場を分かち合う体験を重ねるほど、職員とのチームとしての絆が深まり、職場が安心できる居場所になっていきます。「一緒にいる」ことを態度で示しましょう。

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これだけはNGです。

 相手と親しくなろうとして、無理に個人的な話をするのはNG。まだそこまでの信頼関係が築けていないうちに、急にプライベートな話をされても、相手は驚いてしまいます。まずは、相手をよりよく知る、相手に関心があることを示すといったことから始めましょう。

ちょっとTRY!

 まださほど親しくない人との距離を縮めるのに役立つのが「雑談」。プライベートの話をしなくても、天気や季節、話題のニュース、仕事、食べ物、健康といったトピックについてなら、気負わず、気軽に話をすることができます。一見、無駄に思われる、こうしたよもやま話を通して、相互理解が少しずつ深まりますし、気軽に話しかけやすい関係が築けます。円滑なチームワークのためにも、「雑談力」を身につけたいものです。

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