*幼稚園教育要領と幼保連携型認定こども園教育・保育要領では「改訂」、保育所保育指針では「改定」と表記しています。ここでは「改訂」に統一しています。
- こんな背景が…
- 幼児教育の重要性が、世界的にも高まっている
- 社会の変化に伴い、生活体験の不足など、子どもの育ちに困難が出ている
- 0・1・2歳児の保育施設利用が増えたのに合わせて、保育のあり方が多様に
- 子育ての負担、不安が高まる中、子育ての支援をもっと充実させたい
幼児教育をより充実していくため、次のような記載を加え、内容をさらに具体化しました。
- 幼児教育で育みたい三つの資質・能力
- 知識及び技能の基礎、思考力・判断力・表現力等の基礎、学びに向かう力、人間性等
- 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
- ① 健康な心と体
- ② 自立心
- ③ 協同性
- ④ 道徳性・規範意識の芽生え
- ⑤ 社会生活との関わり
- ⑥ 思考力の芽生え
- ⑦ 自然との関わり・生命尊重
- ⑧ 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
- ⑨ 言葉による伝え合い
- ⑩ 豊かな感性と表現
- 幼保連携型認定こども園教育・保育要領
- ★ 在園時間が異なる子どもそれぞれへの配慮を記載
- ★ 2歳児から3歳児への移行時の配慮を記載
- ★ 生活形態の異なる保護者に対する子育ての支援の工夫 など
- 保育所保育指針
- ★ 0・1・2歳児の保育についての記載を充実
- ★ 養護の理念について記載
- ★ 保育所保育における幼児教育の積極的な位置づけ
- ★ 子どもの健康・安全面についての記載の見直し など
- 幼稚園教育要領
- ★ カリキュラム・マネジメントを重視
- ★ 「主体的、対話的で深い学び」の必要性を説く
- ★ 幼児の発達をふまえた指導のあり方を記載 など
イラスト 伊藤ハムスター
この記事は、2017年4.5月号「ほいくあっぷ」に掲載されたものです。
改訂のポイントの詳細は、「ほいくあっぷ」連載中の「やさしい三法令」をご覧ください。